肝臓からの異常のサイン
肝臓は、異常があっても自覚症状が現れにくい臓器ですが、症状が進むと次のような症状が見られることがあります。
だるい、疲れやすい
十分に休んでも疲れがとれなかったり、立っているのも辛いほどのだるさを感じたりします。かぜの初期症状にも似ており、発熱を伴うこともあります。
食欲不振、吐き気
急性肝炎の初期や、慢性肝炎が急に悪化したときなどは、食欲が落ちたり、油っこいもののにおいをかぐだけで吐き気をもよおしたりすることがあります。
お酒が飲めなくなる
お酒に強い人が急に弱くなったり、悪酔いしたりするようになったときは、肝臓の機能が低下している可能性があります。
おなかが張る、重苦しい
胆汁の分泌量が減って脂質が消化されにくくなると、おなかにガスがたまって下腹部が張ります。また、門脈の血流が滞って血液成分の水だけが腹腔内にもれだす「腹水」も下腹部の張りの原因になります。また、肝炎や肝硬変などによって肝臓が腫れると、右上腹部に重苦しさや鈍痛を感じることがあります。
皮膚や白目が黄色っぼくなる
「黄疸」と呼ばれ、肝臓で作られた胆汁の排泄がスムーズにできなくなって血液中にどリルビンが増えるために起こります。体のかゆみを伴うこともあります。
尿や便の色の異常
胆汁の排泄が滞ると、尿の中にもどリルビンが排泄されて尿の色が濃くなります。反対に、便の中に排泄されるどリルビンが少なくなるため、便の色は薄くなります。
手のひらや胸が赤くなる
ホルモンの代謝がうまくできなくなると、しゆしょ、つ指先や手のひらがまだらに赤くなる「手掌こ、つはん紅斑」や、首、肩、胸などにクモが脚を広げたような形の赤い斑点ができる「クモ状血管腫」などが現れることがあります。
男性の乳房がふくらむ
男性の場合、女性ホルモンの代謝の異常によって、乳房が女性のようにふくらむことがあります。
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