急性肝炎と慢性肝炎の違い

急性肝炎とは

肝臓の組織に炎症が起こり、かぜに似た初期症状に続いて黄痘が現れますが、半年以内に症状がおさまり、肝機能も回復します。ほとんどが肝炎ウィルスに感染することによって起こります。まれに重症化し、意識障害などを伴う劇症肝炎に移行することがあります。

劇症肝炎は発症の原因がわかっていないため、急性肝炎になったら経過の観察を怠らないことが大切です。

慢性肝炎とは

肝臓の組織の炎症が6 カ月以上続くものを慢性肝炎といいます。急性肝炎の症状がおさまった後に肝機能の異常が続く場合のほか、はっきりした肝炎の症状が出ずに慢性肝炎を起こしているケースもあります。ウィルス性肝炎のうち、慢性化する確率がもっとも高いのがC型肝炎。また、出生時や3歳以前に感染したB型肝炎も慢性化する可能性があります。

急性肝炎の経過

6ヶ月以内

  1. 潜伏期(特に自覚症状はない
  2. 全躯期(全身の倦怠感、発熱、食欲不振など、かぜに似た症状が現れる)
  3. 黄疸期(皮膚やや白目の部分が黄色っぼくなる前躯期の症状はおさまる)
  4. 回復期(徐々に黄症がおさまり、肝横能も 正常に戻る

慢性肝炎の経過

6ヶ月以上

  1. 潜伏期(特に自覚症状はない
  2. 全躯期(全身の倦怠感、発熱、食欲不振など、かぜに似た症状が現れる)
  3. 黄疸期(皮膚やや白目の部分が黄色っぼくなる前躯期の症状はおさまる)
  4. 回復期(徐々に黄症がおさまり、肝横能も 正常に戻る
  • ・前躯期の症状や黄痕が現れない場合もある
  • 肝機能がいったん正常に戻っても、10年、20年後に症状がぶり返すこともある

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