5分の1本で1日のビタミンAが摂取できる「ニンジン」

β-カロテンの作用で肝臓を元気に

にんじんには、肝細胞の健康維持に欠かせないβ?カロテンがたっぷり。β?カロテンは体内で必要な量だけビタミンAにかわり、変換されずに残ったβ?カロテンは、細胞を傷つける活性酸素を撃退します。また、赤味が強い東洋種のにんじんには、リコピンという色素が含まれています。リコピンも、強い抗酸化作用をもつ成分のひとつです。

肝臓で有害物質を解毒する際、たくさんの活性酸素が発生するため、肝細胞はつねに活性酸素に攻撃されています。肝臓を健康に保つためには、活性酸素の働きを抑える成分を補給することが大切です。

便秘を解消して肝臓の負担を軽減

にんじんに含まれる食物繊維も、肝臓病の予防・改善に欠かせない成分。腸内に便がたまっているとアンモニアなどの有害物質が発生するため、肝臓で解毒処理を行わなければなりません。食物繊維は腸の働きを活発にして便秘を解消し、肝臓の負担を軽くするのに役立っています。このほか、体内の余分な塩分を排泄して血圧を下げる作用のあるカリウムも豊富に含まれています。

皮をむかずに使うのが理想

皮の近くが栄養豊富なので、できれば皮をむかずに調理を。にんじんには、ビタミンCを壊す酵素が含まれているので、すりおろしたりジュースにしたりする場合は、酵素の働きを阻害する酢やレモン汁を加えましょう。

余ったにんじんの活用方法はこちら。

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