頭の部分を切り落とし葉っぱをキッチンで栽培ドライハーブとして使う
ニンジンはβカロテンをはじめ、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンB1、B2 、C、E 、食物繊維などが豊富で、体にとってもよい野菜。でも、カラダにいいということであれば、葉の部分も上手に摂りたいものです。
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なぜなら葉には根の2倍以上のビタミンA をはじめ、根の約3倍のタンパク質、根の約5倍のカルシウム、脂質、鉄分、ビタミンC などが豊富に含まれているからです。とはいえ、最近ではスーパーで売っているニンジンはすでに葉を切った状態で売られています。栄養たっぷりの葉を食べるにはどうすればいいのでしょうか?
答えは簡単。自分で生やせばいいのです。ニンジンを買ってきたら、頭の部分を1?2cm切り落とし、切り口を下にして少し水が入ったお皿に浸しておきます。すると、数日で葉っぱが生えてきます。いわばキッチン農場というわけですね。
この葉の部分は、かき揚げ、おひたし、ふりかけ、和え物、炒め物などいろいろと使えます。もちろん栄養ばかりではなく、香り高く、シャキシャキとした歯触りでとっても美味。葉に多く含まれるビタミンA には目の疲れを予防する働きもあるので、パソコンを使う仕事の人には特に最適です。
また、葉を乾燥させていただく方法もあります。耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、その上に細かく刻んだニンジンの葉をのせ、レンジにかけて乾燥させます。
これはパセリの代わりとしてドライハープのように使うことができますし、サプリメント的に粉末にして葉ごと食べてもOKです。さらに、お湯を注げばお茶として飲めます。このニンジンの葉のお菜は体よを消す効果があるそうです。いずれにしても、これまでニンジンの頭の部分は調理するときに切って捨ててしまっていた人が多いと思いますが、お手軽栽培でぜひ「葉」を味わってください。
油と合わせればβカロテンの吸収力が高まる
ニンジンは皮の部分のほうが甘味が強く、芯のほうが苦味があります。なので、皮の部分は捨てずにどんどん食べましょう。よく洗ってそのまま調理すれば皮をく手間も省けますので一石二鳥です。
皮の部分をむいて食べる場合でも、残った皮はキンピラにしたり、煮物にしたり、サラダの中に加えたり、お味喝汁、天ぶら、ドライカレー、ミートソース、ハンバーグや餃子、お好み焼き、ナムルなどおいしく食べることができます。ぬか漬けに入れておけば皮なら1日で漬かります。
ところで細胞の老化を防ぐ効果が高いといわれるβカロテンの含有量が、野菜の中でずば抜けて多いのがニンジンです。
βカロテンの吸収率は、調理方法によつて大きく異なり、生のニンジンだと10% 、ゆでたものは30%。いちばん吸収率が高いのが油と一緒に摂った場合です。脂溶性のビタミンなので油と一緒に摂取すると吸収率も50?70% と高まります。
ちなみに、余談ですが、下痢のときは、ニンジンをすりおろしたり、やわらかく煮たものを食べると効果があります。そのほかにも生のニンジンをすりおろしたものや絞り汁を飲むと咳がおさまったり、すりおろした汁を患部にすり込んでマッサージするとしもやけのかゆみが取れるなど、民間療法にもよく使われています。
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