グルタチオンが肝臓の解毒機能をアップ「玉ねぎ」

グルタチオンが解毒作用を高める

玉ねぎに含まれるグルタチオンには、肝臓の解毒作用を高めて体内の有害物質をとり除く働きがあります。同時にすぐれた抗酸化力も発揮し、活性酸素の作用を妨げて肝細胞が傷つけられるのを防ぎます。活性酸素は、体内の脂質を酸化して有害な過酸化脂質を作り出します。

グルタチオンの特徴は、過酸化脂質を作るのを防ぐだけでなく、すでに作られてしまった過酸化脂質を分解して無毒化する力があること。また、活性酸素を撃退するビタミンE の働きをサポートする作用もあります。

香り成分で代謝をアップ

玉ねぎの独特な香りと辛みは、硫化アリルによるものです。硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を高めて代謝をアップさせる働きがあり、疲労回復などに役立ちます。血液をサラサラにして血栓を防ぐほか、強い抗酸化作用でがん予防にも効果を発揮します。生の玉ねぎに含まれる硫化プロピルには、血糖値を下げる作用があります。また、加熱によってトリスルフィドなど別の成分にかわり、中性脂肪値やコレステロール値を下げる働きが強まります。

水にさらさず、そのまま調理を

硫化アリルは揮発性なので、調理する直前に切り、水にさらさずに使います。硫化プロピルの作用は食べ方によって異なるので、ねらいによって調理方法をかえましょう。

たまねぎ | 効果アップの食材食べ合わせ

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