食物繊維で腸の働きを整える
ごぼうの特徴は、食物繊維がたっぷり含まれていること。食物繊維は水分を吸ってふくらみ、腸内の有害物質などを吸着して排泄します。腹の中に便がたまっているとアンモニアなどの有害物質が発生し、肝臓で解毒処理を行う必要が生じてしまいます。
食物繊維は、便通を整えて有害物質の発生を防ぎ、肝臓の負担を軽減するのに役立ちます。食物繊維にはほとんどエネルギーがありません。よくかまなければならないので、満腹感も高まり、肥満や脂肪肝の原因となる食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
がんや高血圧の予防効果も
ごぼうには、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶けやすい水溶性食物繊維の両方が含まれています。不溶性食物繊維のリグニンには抗菌作用があり、ガン予防にも有効。水溶性食物繊維のイヌリンは、血糖値の上昇を抑えて糖尿病の予防に効果を発揮します。
さらに利尿作用を高める働きもあるため、体内の余分な塩分が排泄され、高血圧の予防にもつながります。これらの食物繊維のほか、免疫機能を高めるアルギニンや、がんを防ぐ作用のあるタロロゲン酸なども含まれています。
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