色素成分・リコピンが活性酸素から肝臓を守る「トマト」

リコピンとビタミンの相乗作用に期待

トマトの赤い色は、リコピンという色素によるもの。

リコピンには、β?カロテンの2倍ともいわれる抗酸化作用があり、活性酸素の攻撃から肝細胞を守るのに役立ちます。トマトにはβ?カロテンやビタミンC も多く含まれているので、これらの成分の相乗効果で、肝臓病を予防・改善する作用がより高まることが期待できます。皮には食物繊維の一種・ペクチンも豊富。腸の働きを活性化して便通を整え、肝臓に負担をかける便秘を解消するのに役立ちます。

がん予防にも効果を発揮

リコピンの抗酸化力は、がん予防にも効果を発揮。乳がんなどのがん細胞の成長を抑制し、皮膚がんの原因となる紫外線によるダメージから肌を守ることがわかっています。

また、豊富に含まれるカリウムには体内の余分な塩分を排泄する作用があり、高血圧の予防に役立ちます。香り成分のピラジンは血栓や動脈硬化を予防。酸味の成分であるクエン酸やリンゴ酸には、胃腸の調子を準えたり疲労の回復を早めたりする効果もあります。

湯むきはせずに皮ごと利用トマトの皮には食物繊維が含まれているうえ、皮の近くには栄養も豊富。できれば湯むきせず、皮ごと食べましょう。また、リコピンの含有量は成熟度によって異なります。リコピンをたっぷりとるなら、完熟したものか、トマトソースなどの加工品を利用しましょう。

真っ赤なトマトがガンを予防する

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