便秘は肝機能の低下を招く
食物繊維は、人間の体内では消化・吸収されない成分。水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」の2種類があります。体の構成成分やエネルギー源にはなりませんが、腸の運動を盛んにしたり便の量を増やしたりするため、便秘の予防・改善に役立ちます。
肝臓の機能維持のためには、便秘は大敵。便秘をすると、腸内にたまった便が体温と腸内細菌の作用で腐敗し、アンモニアなどの有害物質が発生します。これらの有害物質は腸で吸収されて肝臓へ送られ、無害な物質にかえられます。
便秘をする回数が多かったり期間が長かったりするほど発生する有害物質の量が増えるため、肝臓の負担も大きくなります。健康な肝臓なら問題ありませんが、肝臓の機能が落ちているときに大量の有害物質が発生すると、解毒しきれない有害物質が血液を介して脳に達し、意識障害を引き起こすこともあります。
コレステロールを減らし、脂肪肝を防ぐ
食物繊維には便秘解消のほか、腸内でコレステロール、中性脂肪、糖質などの吸収を妨げる作用もあります。また、胆汁の主成分である胆汁酸を吸収して便とともに排出することで、コレステロール値のコントロールにも役立っています。胆汁酸が排出されると、体内の胆汁酸の量を一定に保つために新たな胆汁酸が作られます。このとき、材料として体に蓄えられていたコレステロールが使われるため、血液中のコレステロール値が下がるのです。これらの働きは、肥満や脂肪肝の予防・改善につながります。
肥満の予防・改善にも有効
1日に必要な食物繊維の量は20?25gとされていますが、不足しがちな人がほとんど。たっぷりとるためには、加熱調理してかさを減らすとよいでしょう。食物繊維はエネルギーがとても低いうえ、かみごたえがあるので満腹感を高める作用もあります。食べ過ぎの防止やダイエットにも役立つので、肥満が気になる人は、積極的に毎日の食事にとり入れましょう。
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