肝機能アップに役立つ栄養素「ビタミンB群」

毎日の食事からこまめに補給を

ビタミンB 群とは、ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、ビオチン、ナイアシン、葉酸の8種類のビタミンの稔称です。糖質・脂質・たんばく質の代謝を助けたり、不要な物質の排泄を促したりする働きがあります。それぞれが体を健康に保つために欠かせない役割を担っていますが、ビタミンB1、B2以外は、普通の食事をしていれば不足する心配はほとんどありません。

ビタミンは脂質に溶ける「脂溶性ビタミン」と、水に溶ける「水溶性ビタミン」の2種類に分けられますが、ビタミンB群のほとんどは水溶性。肝臓にはビタミンを貯蔵して必要なときに利用する働きがありますが、肝臓に貯めておけるのは、ビタミンA 、D、Eといった脂溶性ビタミンだけです。ビタミンB1、B2などの水溶性ビタミンは、一度にたくさんとっても排泄されてしまうため、食事からこまめに補給する必要があります。

お酒好きはしっかり意識する

ビタミンB群は、お酒が好きな人がとくに意識してとりたい栄養素です。お酒を飲むと、アルコールの作用で胃腸の粘膜に障害が起こることがあります。食品からとったビタミンB群はすべて小腸で吸収されますが、腸の粘膜に異常があると吸収率が下がります。

その結果、肝臓に運ばれるビタミンB群が不足し、エネルギーの代謝が十分に行われなくなります。体内のエネルギーを活用することができなければ、肝臓の働きもどんどん低下していってしまいます。アルコール性肝障害が起こると、多くの場合、同時にビタミンB群の欠乏症も進行することがわかっています。

日常的にお酒を飲む習慣がある人は、日頃からビタミンB群の補給を心がけましょう。ビタミンB群には、互いに補いあって働く性質があります。

たとえばビタミンB6を体内で使うためにはビタミンB2が必要。さらにB2はナイアシンの合成にも使われるため、B2が不足すると、B6もナイアシンも不足してしまうことになるのです。こうした悪循環を防ぐには、さまざまな食品からバランスよく栄養をとることが有効です。

ビタミンB1をビタミン剤と摂取するとB群も一緒に排泄されてしまう

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