ピクルスを使い切る

どうしてもあまりがちな ピクルスを使い切る 方法を紹介します。余って使う出番がなく捨てる羽目になってしまうことにストレスを抱えていらっしゃる方も多いと思います。

ピクルスを使い切る

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そんなピクルスですが、砂糖をふりかけるだけでお酒のおつみまになります。お酒のおつまみにすると、ある程度残ってしまってもぺろりです。

フライなどに添えるタルタルソースを作るために買うことが多いピクルス。マヨネーズとゆで卵に細かく刻んだピクルスを混ぜるのが、一般的なタルタルソースの作り方です。

また、イタリア料理を作るときも、料理本のレシピに頻繁に出てくるので、とりあえず購入してみますよね? ピクルスにはいろいろな種類がありますが、日本やアメリカでは一般的に、キュウリが使われることが多いようです。

ソースに入れたり、ヤリイカの中に入れる詰め物に使ったりと、キュウリのピクルスは大活躍しています。でも、スーパーなどで売っているピクルスの瓶詰は、結構、ひと瓶の容量が多いのが難点。毎日イタリアンを食べる人なら別ですが、ふつうはなかなか使い切れません。「どうしてもピクルスが余るんです! 」という声は多数あります。

瓶詰のピクルスは、長期間使わないと漬け汁が濁ってくるので、食べられるかどうかわからなくなって、結局捨ててしまいます。なぜ使い切れないのでしょうか? それは、ピクルスはイタリアンや洋食にしか使えない...と思い込んでいるからなのです。

ピクルスは「洋風漬物」。日本の漬物と同じように、おいしい食べ方はたくさんあるのです。使い切れずに捨ててしまうなんてもってのほかです。たとえば、「簡単酢飯」はいかがでしょうか?

ピクルスそのものだけでなく、ふつうなら捨ててしまう漬け汁も無駄なく使います。まず漬け汁を大さじ4杯取って耐熱ボウルに入れ、砂糖小さじ1?2杯を加えてレンジで20〜30秒、温めます。これをご飯250g にかけて混ぜ合わせます。そこに、細かく刻んだピクルスを100g (小さいのを6 本くらい) と、オリーブオイル大さじ2?3杯を加えて、さらに混ぜ合わせましょう。

最後に塩で味を調えれば出来上がり。ピクルスの漬け汁は、ふつうの寿司酢よりも酸味がやわらかいので、さわやかな味の酢飯になります。お好みの食材と合わせれば、ハープの香りもプラスされた洋風寿司の完成! ワインにぴったりです。

ピクルス+砂糖がおつまみに

また、ピクルスはお洒のおつまみにもなります。砂糖を振りかけるだけで、日本酒やビールにとても合うようになるのです。これならお酢が苦手な人でも、食べやすくなると思います。ピクルスに使われているキュウリにはカリウムが含まれています。カリウムには高い利尿作用があって、代謝を促進してむくみを予防する働きがあります。飲みすぎのときはぜひおすすめです。

お酢屋のピクルス[だいこん]

みずみずしい大根をまろやかなお酢でピクルスにしました。 ほんのりゆず風味がうれしい!ポリポリ楽しい食感とすっきりした味わい 化学調味料や保存料は無添加です。

生クリームを使い切る

どうしても余ってしまう生クリームはバターにしてしまう

料理のレシピに生クリームと書いてあっても、どうせ余ってしまうから...と、最初から買わなかったり、使う量が少ないから牛乳で代用している、という人もいるのではないでしょうか?

生クリームは洋風のお菓子作りやフランス料理などに欠かせませんが、それでもl 回で使うのは市販のパックのせいぜい半分程度。やっぱり余ってしまいます。お菓子以外の使い道としてふつうに思い浮かべるのは、ビーフストロガノフのような煮込みやフレンチのソースなど、ちょっと凝った料理の中で使ったり、仕上げで垂らす、くらいでしょうか。生クリームは、普段のお料理でも、ちょlっと加えるだけでコクが出るため、使う頻度が多い人もいると思います。

生クリームは、味噌やしょうゆといった発酵食品と相性がいいので、和風の料理でも違和感なく使えます。また、点の臭みを消してマイルドにしてくれる効果もあります。

サバの味噂煮など、お魚を煮て、火を止める直前に少し加えてみてください。魚嫌いの人にも食べやすい味になると思います。

さらに、調味料的な使い方もあります。たとえば、トマトソースのパスタを途中まで食べて「ちょっと飽きてきたな」と思ったときに、生クリームを足してみると、味が変わって、また食が進むようになります。

ところで、余った生クリームを長く保存するには、ひと工夫が必要です。凍らせると乳脂肪と水分が分離してしまうので、そのままでは冷凍保存ができません。でも、泡立ててホイップ状にしておけば冷凍できます。ホイップしたものを小分けにして冷凍しておくと、お料理でほんの少し使いたいときに便利。

ホットコーヒ? にのせてウィンナーコーヒーにしてもいいでしょう。ホイップするときの適温は、大体5?8度といわれています。室温が高いときに泡立てようとすると、分離してしまうことがあるので注意してください。冷蔵庫から出したてのものを、氷水に当てながらホイップするといいでしょう。

ちなみに「ホイップクリーム」として市販されているものは、ふつうの生クリームをホイップしたものではない場合もあるので注意してください。一般的には、動物性のクリームが「生クリーム」、植物性のものが「ホイップクリーム」として売られているようです。

余った生クリームはバターにしてしまうのも手です。作り方は、まずパックの口を漏れないようにガムテープなどで封をするか、密封容器に移して蓋を閉めます。

これを手で振り続けていると、次第に水分が分離してきます。この水分を捨てた残りがバターです。防腐剤が入っていないので長持ちはしませんが、そのぶん新鮮なので、作ってみる価値は十分あると思います。

また、生クリームを使って簡単にアイスクリームを作るワザもあります。まずは、イチゴやバナナなど、お好みのフルーツを冷凍しておきます。あとは、これに生クリームとハチミツを加えてミキサーにかけるだけ。分量はフルーツ1100gに対して、生クリーム大さじ3 、ハチミツ大さじ1 ?2 。大人も子供も大喜びの味です。

チーズを使い切る

冷蔵庫で固まってしまった粉チーズはぱりぱりの洋風せんべいに

賞味期限切れになりやすい食材のひとつが、粉チーズです。パスタを食べるとき買っておいたはいいものの、意外と使わずに、そのまま放っておいてしまったり、冷蔵庫に入れたまま忘れていて、気がつくと固まってしまい、結局捨てることになってしまうことも。

頻繁に使わないのであれば、買った状態のパッケージのまま冷蔵庫に入れておくよりは、ラップに包んでから保存袋に入れて冷凍してしまいましよう。味と風味は多少落ちますが長持ちします。「粉チーズはパスタに振りかけるアクセントのようなもの」という常識にとらわれていては、余ってしまうのも仕方ないかもしれません。粉チーズも立派な食材のひとつ。そう考えれば、余らせることはありません。

たとえば、粉チーズを使ったおせんべいを作るのはいかがでしょぅか。ワインやシャンパンによく合うおつまみになります。作り方はまず、粉チーズをフライパンの上に平らになるように振り入れて、弱火で焼きます。油は使わないので、焦げ付かないフッ素樹脂加工のフライパンを使ってください。

溶けたチーズに少し焼き色がついて、パリパリの状態になったら完成です。そのまま食べてもいいですし、ハチミツやメープルシロップをかけてもおいしいので、ぜひお試しください。また、パスタ以外のメニューに振りかけることもできます。

ちらし寿司に振りかければ、ちょつと変わった洋寿司になります。さらに、市販の冷凍ピザにふりかえれば、ダブルチーズピザに。全体的に振りかけてもいいですが、半分は振りかけて半分はそのままにして、2つの味を楽しんでみるのもおもしろいと思います。

クリームチーズは和風おつまみにもぴったり

粉チーズと同じか、それ以上に余ってしまうのがクリームチーズ。ケーキを作るときの材料として買うことがあると思いますが、市販されているクリームチーズの塊は200?300 gくらいが一般的。なぜか毎回、ほんの少しずっ残ってしまいます。残ったものは、パンに塗ったり、そのまま食べたり、ということになるでしょうが、毎日がチーズだと飽きてしまいますよね。

クリームチーズはカビが生えるのが早いので、使い切れずに泣く泣く捨ててしまうそうです。クリームチーズはパンに塗るだけではありません。和食にもすごく合う食材なのです。1cm角に切ったクリームチーズに、鰹節と小口切りにした万能ネギ、ゴマなどをのせて、しょうゆをかければ、日本酒のおつまみにもなる「クリームチーズの冷や奴風」が完成です。同じく1cm角に切ったクリームチーズとアボカドを混ぜ合わせて、ワサビしょうゆをけるのもオススメです。こちらもお酒のおつまみにぴったりです。

生姜を使い切る

半年以上保存したいなら薄くスライスしてハチミツ漬けお味噌に漬けて漬け物も。

麺類や冷や奴の薬味のほか、肉やお魚を煮たり焼いたりするときの臭い消しによく使われます。中華風の妙め物や、和風の煮物にも入れます。いろいろな料理に使われることが多いので、余らせることはないような気がしますが、「使い切れなかった! 」というお話はよく聞きます。原因はまとめ買い。よく使う食材なだけに、スーパーの特売などで安売りしていると、ついつい買いすぎてしまったり、まだ家にあるのにとりあえず買っておいたり。

いつか使い切るだろうと思ってストックしておいて、いざ使うときになったら乾燥してシワシワになっていたりカビがはえていたりします。生姜を保存するときは、湿らせた新聞紙などに包んでおくことです。こうすれば常温でも大丈夫。夏場はキッチンペーパーで包み、さらに上からアルミホイルで包んで野菜室に入れておきます。ラップで包むよりも長持ちします。

冷凍したい場合は、すりおろしてからにしましょう。1回分ずつ小分けにして保存してもいいですが、すりおろした生姜を保存袋に入れて、平らにしてから冷凍します。こうしておけば、使うときに必要な分だけ折り取ればOKです。

余った生姜を、もっと長持ちさせたいときは、薄くスライスしてからハチミツ漉けにしてみるといいでしょう。半年くらいは持ちます。ちなみに生姜をつけ込んだハチミツは、砂糖の代わりになります。紅茶に入れると、生姜の風味も加わつた、ハニージンジャーティーが楽しめますよ。もちろん生姜のほうはお料理に使えます。

また、味噌漬けけにする手もあります。これも半年以上は保存可能です。薄くスライスしたショウガをお味噂の中に漬けるだけ。そのまま漬物としても食べられますし、お酒のおつまみにもなります。味噌とお砂糖を同量混ぜたものに薄く切ったショウガをつけると、ちょっとしたおやつにもなります。そのままポリポリ食べられて、ついクセになつてしまう味と食感が楽しめます。

生姜には血行をよくする作用があるので、冷え性の人には、生姜を使ったジャムがオススメです。出来上がったジャム大さじ1 杯を紅茶に入れて飲めば、体がポカポカしてきて、3?4時間は持続。肩こりもラクになりますよ。

生姜の皮にはうれしい成分がたっぷり

生姜のいい香りはショウガオールという物質によるものです。生姜が薬味や臭い消しとして効果があるのは、ショウガオールが殺菌作用を持っているからです。

ショウガオールには抗酸化作用もあるので、美容や健康面にもよい成分です。また、生姜の辛味成分であるジンゲロンには体を温めて、血行をよくする働きがあります。発汗作用を促して、脂肪燃焼効果を高めるとともに、血液のコレステロール値を下げることにも役立ってくれます。ちなみに私は生姜をすりおろすときには、皮をむきません。ショウガオールやジンゲロンなどのショウガの特有の香り成分や辛味成分は、皮の近くにたくさん含まれているからです。生姜は皮ごと使ったはうが体にもいいし、味もおいしくなることを覚えておいてください。

蒸し生姜の使用感、口コミ

ジャムを使い切る

パンに塗るだけじゃない、砂糖代わりに餃子のタレにもおいしい

お土産や贈り物でいただくことが多いジャムの詰め合わせ。パン食の人なら大喜びかもしれませんが、ご飯食の人は使い切れずに残ってしまうことがよくあります。

とくに大瓶の場合、パンが好きな人でも余ってしまうかもしれません。ジャムは1回開けてしまうと、中身が空気に触れるのでカビが生えやすくなります。

ですから、開封後はなるべく早く使い切りたいものです。ジャムは、1回開けたら、瓶の蓋をしないで、電子レンジで1?2 分加執しましよう。その後、熱いうちによく洗ったスプーンでかき混ぜてから、蓋をしっかり閉めて、冷めたら冷蔵庫に入れます。

こうすれば、開封したままにしておくよりも長持ちします。また、小さじ1 杯くらいの酢を入れてから、きれいなスプーンでかき混ぜて保存しておくのもいいでしょう。お酢には殺菌効果があるので、持ちがよくなります。かき混ぜるためのスプーンは新品である必要はありませんが、よく洗ったものを使ってください。

汚れたスプーンを使うと、かえって早くダメにしてしまいます。このように、保存の仕方に気をつけることは大事ですが、パンに塗ってばかりでは、やはり使い切れません。そこで、これから一般的なリンゴジャム、イチゴジャム、マーマレードを例にとって、余っているジャムの意外な活用法をお教えします。

リンゴジャムですが、料理をするとき、お砂糖の代わりに使ってみましょう。甘味だけでなく、酸味もバランスよく加わって、おいしさが際立ちます。お好みで、適量を入れてください。

特においしかったのが、豚のショウガ焼きです。牛丼を作るときにも醸し時に使ったら、深みのある甘さに仕上がりました。余談ですが、お仕事で実験的に塩味のカップラーメンにリンゴジャムを少量入れたら、ほのかな酸味と甘味が加わり、おいしくて吃驚しました。複数の人に試してもらいましたが、全員がおいしいと言ってくれました。多少多めに入れても大丈夫です。ただし、塩ラーメン以外では全然ダメでしたので、お試しになるときは、ラーメンの選択を間違えないように気をつけてください。

イチゴジャムは、パン以外の使い道としては、アイスクリームやチーズにのせたり、クラッカーに塗ったりするのが一般的でしょう。こんなとき私は、ちょっと煮詰めたバルサミコ酢をイチゴジャムに混ぜて使います。こうするとさわやかな酸味がプラスされて、ジャムをそのまま使うよりも、さっぱりした味になります。トマトソースの醸し時にイチゴジャムを使うとまろやかな甘さのあるソースに仕上がります。

マーマレードは、ドレッシングの材料として合います。マーマレード大さじ2に対して、お酢大さじ1?1杯半、オリーブオイル大さじ2、塩小さじ5分の1 ?4分の1 が目安。サラダはもちろん、カルパッチョにかけてもおいしいですよ。

変わった使い方としては、餃子のクレに混ぜてみたことがあります。出来上がった甘酸っぱいタレは、肉にも魚にも相性が抜群。塩・胡赦して焼いた肉や魚にかけたり、タレを肉にからめて焼くのに使えました。また、比較的ポピュラーな使い方ですのでご存じの人もいると思いますが、赤ワインにマーマレードを加えたもので、井内などを煮込むのもオススメです。酸味と甘味が肉の旨味を引き出してくれます。

塩辛を使い切る

白いごはんのお供だけではもったいない多彩な塩辛おいしいレシピがある

イカの塩辛といえば、お酒のおつまみですね。確かにお酒によく合いますが、塩辛の瓶1本をひと晩で開けてしまうことは、あまりないと思われます。しかも、困ったことに塩辛は結構傷みが早く、あまり長く持ちません。

開封後はお酢を少し加えて、きれいなスプーンでかき混ぜてから圭をして冷蔵庫へ。こうすれば、少しは長持ちしますが、それでもなるべく早く食べることを心がけたいものです。余った塩辛を早めに使い切ろうとしたら、白いご飯と一緒に食べることくらいしか思い浮かばないのではないでしょうか?

でも、よっぽど好きな人以外は「ご飯に塩辛」を毎日続ければ、すぐに飽きてしまいます。でも、ほんのひと工夫するだけで、塩辛を飽きることなく毎日食べられます。

まずオススメしたいのが、塩辛+ エクストラヴァージンオリーブオイル。オリーブオイルには腸ストレスを改善する作用もあります。塩辛にオリーブオイルをかけると、塩辛独特の臭みが消えて、甘さが引き立ちます。

オリーブオイルのフルーティーさも加わって、本当にご飯が進みます。塩辛を細かく封んでお豆腐にのせて、オリーブオイルをかけるのも美味です。

パン党の人でも大丈夫。パンの上に塩辛をのせて、その上にチーズをかけてからトーストします。私はここでも、オリーブオイルと混ぜた塩辛を使います。

オリーブオイルとの組み合わせメニューはまだまだあります。オリーブオイルとお酢、それに細かく封んだ塩辛を混ぜれば、ドレッシングが作れます。野菜はもちろん、シーフードに和えてもいいでしょう。

キムチに埴辛を混ぜるのも意外といけます。塩辛の旨味が辛さを和らげるので、唐辛子が苦手な人でも食べられるようになります。これもオリーブオイルを使えば、さらにおいしくなります!

ダシとしてパスタに使うのもよし

熟成された塩辛には旨味成分のアミノ酸がたっぷり入っています。この旨味をダシのように使う方法もあります。たとえば塩辛をお味喝汁に入れるとコクが出ます。ほんの少しで十分ですから、入れすぎないように注意してください。

また、鍋料理の醸し時にも使えます。さらに塩辛をパスタに使う手もあります。いろいろなレシピ集に載っていますが、私が作る塩辛パスタは、作り方がちょっと違います。

まず、フライパンに潰したニンニクとオリーブオイルを入れて香りを出します。香りが出たら、お好みの量の塩辛を加えて妙めます。ここまではふつうの作り方と同じです。そのあとに、生クリームを加えます。ここがポイント。あとはアルデンテにゆでたパスタを加えてからめ、最後にパセリのみじん切りを散らしたら出来上がりです。生クリームは、気持ち多めに入れたほうがおいしくなります。パスタ好きの人は、ぜひ試してみてください。

桜エビを使い切る

残った桜エビはトッピングだけでなくダシとして使える

使う機会が多いにもかかわらず、なぜか余らせてしまう食材ってあります。桜エビもそのひとつかもしれません。

主な使い道としては、お好み焼きや焼きそばに入れたり、かき揚げの材料にする、といったところでしょうか。あとはトッピング的に、お料理に振りかけて使うこともあります。

和食や中華はもちろん、洋食にも合います。こんなに便利な食材なのに、なんで余ってしまうのかといえば、一度に使う量が少ないからだと思います。風味が豊かなので、少量使うだけで、十分に味が出ます。

袋入りの市販品の容量に比べて、1回に使うのは少量ですんでしまうので、なかなか減りません。もちろん、桜エビは乾物なので、長期間保存できます。密封して直射日光に当てないようにして、冷暗所に保‖管するのが一般的。冷凍保存も可能です。

保存性がいいのは大きなメリットですが、これがなかなかのクセモノです。長持ちするものは、ついつい使うのを後回しにしがちです。「まだまだ大丈夫だから今日は使わなくていいや」って思っていて、ふと気がつくと、賞味期限切れ間近なのに袋にはたっぶり残っている!桜エビをトッピング的に使ってばかりでは、なかなか減りません。

トッピングではなく、ダシとして考えるようにすると、使い道が広がります。味噌汁に入れると香ばしくていいダシが出ますし、炒め物や煮物に使ってもいいでしょう。

肉ジャガを作るときにも、桜エビを大さじ1 杯程度入れて煮るとコクが出ます。炊き込みご飯に入れるのもいいでしょう。ふつうの炊き込みご飯のレシピ(お米に水、しようゆ、みりん、酒、ダシ汁) に桜エビを加えるだけ。炊き方もふっぅの炊き込みご飯と同じ。桜エビの量はお好みでいいと思いますが、とてもいいダシが出るので、私は小さな袋なら、全量使ってしまいます。

多めに炊いておいて、余ったらおにぎりにして冷凍しておきます。そのほか、洋食ならパスタの具に使ってもおいしいですし、ピザにのせるのもオススメです。ペペロンチーノなどのパスタにもよく合います。中華なら、青椒肉絲や麻婆豆腐に入れてみましょう。いつもと違う味が楽しめるはずです。

そのまま使ってもいいのですが、桜エビをすり鉢で細かく砕いて粉状にすると、もっといろいろな使い方ができるようになります。納豆に入れて混ぜ合わせてもいいし、パン粉の代わりに使うというワザもあります。

フライの衣が桜エビなら、人に出しても喜ばれるはず。また、細かく砕いた桜エビにゴマと塩を加えれば、ふりかけになります。手軽にカルシウムが摂れますから、作り置きをすれば、おかずが少ないときに重宝します。

お酒好きの人の体をいたわる成分がたっぷり!

大きなエビを食べるとき、殻は食べずに捨ててしまうことが多いと思いますが、実はエビの殻には、体に役立つ成分が多く含まれています。桜エビなら殻も一緒に食べますから、大事な成分を無駄なく摂ることができます。

殻の成分として、まず挙げられるのがカルシウムです。桜エビ100gあたり2000mg近くも入っていて、ホウレンソウや牛乳、チーズよりも多いのです。

カルシウムには血中のコレステロール値を下げる働きがあって、脂質の代謝も促してくれるので、生活習慣病の予防には欠かせません。日本人は、カルシウムが不足しがちな傾向にあるので、桜エビを使って補いましょう。

さらに、桜エビの殻には肌にうれしい成分であるアスタキサンチンが含まれています。アスタキサンチンには、シミの原因であるメラニンの生成を抑える作用があるので、美白を気にしている人には特にオススメです。

また、アスタキサンチンには活性酸素を除去する働き(抗酸化作用) があるので、アンチエイジングが期待できます。アスタキサンチンはβカロテンの10倍、ビタミンE の1000倍以上という強力な抗酸化作用を持っていて、眼精疲労の改善や動脈硬化の予防にも効果があります。

そのほかに栄養ドリンク成分としておなじみのタウリンも含まれています。肝機能を改善してくれますから、疲労回復やデトックス効果が期待できます。血中の悪玉コレステロール値を下げる働きもあるので、カルシウムと同じように生活習慣病の予防に役立ちます。お酒をよく飲む人は、ぜひ桜エビを食べるようにしましょう。

高野豆腐を使い切る

煮物だけじゃぁない、お肉の代わりに唐揚げ、チキンナゲットもつくれる 栄養もたっぷり

少ない容量でも市販されているので、使い切れずに余ることは少ないかもしれません。でも、たとえばお土産などで大量にいただいたりすると「因ってしまう」という声をよく聞きます。高野豆腐の栄養はたっぷりですからあますことなく上手に使い切りましょう

煮物として使うのが一般的だから、ほかの使い道を思いつかないまま、しまい込むことになってしまうようです。使い方が思い浮かばずに賞味期限が切れ、結局は捨ててしまった、という方もいらっしやるのでは?

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高野豆腐の使い道は煮物以外にもたくさんあります。欧米でブームのマクロビオティックでは、実際にお肉の代わりに使われているほどです。お肉の代わりとしてまずオススメなのが唐抽げ。「あれ、鶏肉?」と錯覚するくらい、食べ応えのあるメニューになります。

作り方は、高野豆腐を水で戻してよく絞り、唐揚げのつけダレに漬けて、しばらく置いておきます。そして、汁気をペーバータオルで軽く押さえて取り、片栗粉をまぶし、脂で揚げるだけで完成です。

また、チキンナゲットも作れます。高野豆腐を水で戻して水気を切ってから、手で握りつぶし、ポロポロの状態にします。そして、鶏挽き肉を同量混ぜ、さらにタマネギのみじん切りを加えて混ぜ合わせます。

適当な大きさに形を整えて素揚げをすれば完成です。全部鶏肉で作ったような味に仕上がります。

ところで、高野豆腐が中途半端に少量残ることもありますよね。そんなときは、水で戻してほぐしてから、お味喝汁に入れると、けんちん汁のようなコクが出ます。

パン粉の代わりにもなります。乾燥したままおろし金でおろしたものをハンバーグのつなぎに使ってみましょう。肉汁の旨味をとじ込め、おいしさが引き立ちます。

ちなみに高野豆腐には、女性ホルモンと似た働きをして更年期障害を軽減したり、動脈硬化を防いでくれる大豆イソフラボンがたっぷり含まれています。

また、大豆に含まれているレスチンには、脂質の代謝を促進させて肥満を予防する働きもあります。それ以外にも、高野豆腐にはカルシウム、鉄、亜鉛、マンガンなどのミネラルも豊富に含まれています。動物性たんぱく質にも負けない栄養たっぷりの食材です。

つまり、健康にもダイエットにも役に立つ、女性にとてもオススメの食材です。ぜひ使いこなしてください。

ケッパーを使いきる

食材ではなく香辛料と考え、ドレッシングなどに入れる

買ってはみたものの、1回しか使わずに残ったままに... ということが、とても多い食材の代表的食材がケッパーではないでしょうか。

パーティーメニューやおもてなし料理のレシピ集に載っているので、みなさん一度は買ってみるようですが、その後は使うチャンスもなく、結局捨ててしまうことになるみたいですね。も

ともとケッパーには塩漬けになっているものと、酢漬けになっているものの2種類ありますが、一般に市販されているのは、塩抜きして酢漬けにされたものです。

実は、ケッパーは香辛料の一種。だから食材として使うことを考えるよりも、スパイスとして使うようにするのがオススメです。料理の味をワンランク上げてくれるアイテムです。たとえば、市販のドレッシングにケツパーを対んで入れると、おいしさが引き立ちます。

マスタードとの相性もとてもいいので、粒マスタード入りのドレッシングに細かく切ったケッパーを混ぜると、ビリッとした特徴がさらに際立ちます。

パセリやシソなどのソースをよ作るときにそのときには必ずといっていいほど、ケッパーを使うのがおすすめです。

ほんの少しの苦味と酸味がプラスされ、とてもおいしくなるのです。また、ホワイトソースやマヨネーズにもよく合います。細かく刻んで加えると味だけでなく、見た目にもアクセントになります。

よくスモークサーモンに添えられていることが多いケッパーですが、サーモンに限らず、魚なら何にでも合います。軽く塩、コショウをしてソテーした白身魚をお皿に盛り付け、その上に、細かく刻んだケッパーとバターを混ぜ合わせたものをのせる、というメニューはいかがでしょうか。ケッパーのさわやかな酸味が効いているので、バターを使っていてもしつこさがなく、あっさりとした味に仕上がります。イタリアンによく使われている食材ですから、トマトと相性がいいのは言うまでもありません。

トマトを使った料理はもちろん、市販のトマトソースに入れても、酸味に奥深さが出ておいしくなります。

オリーブを使い切る

イタリアンだけでなく納豆、卵焼き、天ぷらにしてもおいしい

オリーブといってまず思い浮かぶのはイタリア料理。パスタや前菜などには欠かせない食材です。ほかにも、さまざまなレシピに出てくる代表的な食材ですが、どんな料理に使っても、使うのは瓶詰オリーブの3分の1 くらいまで。

1 回の料理でひと瓶使い切るという方は、少ないのではないでしょうか。一度開封した瓶は冷蔵庫に保存したまま、ずっと眠り続けて、久しぶりに使おうと思ったときには、まだ食べられるのか、それとも傷んでしまっているのかわからず、結局捨ててしまう... ... そういう経験のある人も多いと思います。

そこで、まずは保存法でワンポイントアドバイス。料理であまりオリーブを使わない方は、瓶を用けたら、お酢を少し加えてから冷蔵庫で保存しましょう。こうすると、少し長持ちさせることができます。とはいっても、なるべく早く食べるに越ししたことはありません。

残ったオリーブの手軽な使い方として、私は、オリーブを細かく刻んで、アンチヨピやオリーブオイルと混ぜ合わせ、パンに塗ったり、冷製パスタに和えたりして食べています。

イタリアンなテイストで、結構おいしいですよ。また、フードプロセッサーを使ってペースト状にすると、便利なソースに早変わり。焼いただけの鶏肉や豚肉にかけてもいいですし、野菜スティックにつけたり、お豆腐にのせたりと、いろいろな料理に応用できるので、ぜひお試しください。

フードプロセッサーがない方や、あっても「あとで洗うのがちょっと... ... 」という方は、細かく刻んだオリーブとクリームチーズやバター、マヨネーズなどを混ぜても、それぞれおいしいソースを作ることができます。

いろいろな材料を混ぜてみて、自分好みのソースを見つけるのも、おもしろいと思います。さらにオリーブは、トマトとニンニクとの相性がとてもいいんです。トマトソースを作るときに和えたり、ニンニク入りの妙め物に加えると、深みのあるコクが引き出せます。ところで、オリーブといえば、イタリアンや洋食にしか使えないと思ってしまう方も多いかもしれません。

でもじつは、和食にもマッチします。細かく刻んで納豆に加えると豊かな風味が楽しめますし、卵焼きに混ぜてもおいしくなります。さらに、オリーブは妙めると、油分が出てきてやわらかくなり、程よい塩分とコクが出てくるため、私はチャーハンの具にも使っていますし、カレーの具に入れることもあります。

そしてもうひとつオススメなのが、種を取ったオリーブの穴に、チーズやアンチョピを括めて天ぶらにすること。簡単なおつまみになって、お酒も進みます。オリーブは栄養価の高い食材なので、イタリアンはもちろんですが、ジャンルにとらわれず、いろいろな料理にどんどん使ってみてください。

オリーブには、鉄やカルシウムなどミネラルのほかに、ビタミンも豊富に含まれています。また、血中の悪玉コレステロール値を下げて、善玉コレステロール値を上げる働きがあります。さらに、アンチエイジングに役立つ、抗酸化作用のあるポリフェノールヤクロロフィル、ビタミンE も豊富に含まれています。