ジャムを使い切る

パンに塗るだけじゃない、砂糖代わりに餃子のタレにもおいしい

お土産や贈り物でいただくことが多いジャムの詰め合わせ。パン食の人なら大喜びかもしれませんが、ご飯食の人は使い切れずに残ってしまうことがよくあります。

とくに大瓶の場合、パンが好きな人でも余ってしまうかもしれません。ジャムは1回開けてしまうと、中身が空気に触れるのでカビが生えやすくなります。

ですから、開封後はなるべく早く使い切りたいものです。ジャムは、1回開けたら、瓶の蓋をしないで、電子レンジで1?2 分加執しましよう。その後、熱いうちによく洗ったスプーンでかき混ぜてから、蓋をしっかり閉めて、冷めたら冷蔵庫に入れます。

こうすれば、開封したままにしておくよりも長持ちします。また、小さじ1 杯くらいの酢を入れてから、きれいなスプーンでかき混ぜて保存しておくのもいいでしょう。お酢には殺菌効果があるので、持ちがよくなります。かき混ぜるためのスプーンは新品である必要はありませんが、よく洗ったものを使ってください。

汚れたスプーンを使うと、かえって早くダメにしてしまいます。このように、保存の仕方に気をつけることは大事ですが、パンに塗ってばかりでは、やはり使い切れません。そこで、これから一般的なリンゴジャム、イチゴジャム、マーマレードを例にとって、余っているジャムの意外な活用法をお教えします。

リンゴジャムですが、料理をするとき、お砂糖の代わりに使ってみましょう。甘味だけでなく、酸味もバランスよく加わって、おいしさが際立ちます。お好みで、適量を入れてください。

特においしかったのが、豚のショウガ焼きです。牛丼を作るときにも醸し時に使ったら、深みのある甘さに仕上がりました。余談ですが、お仕事で実験的に塩味のカップラーメンにリンゴジャムを少量入れたら、ほのかな酸味と甘味が加わり、おいしくて吃驚しました。複数の人に試してもらいましたが、全員がおいしいと言ってくれました。多少多めに入れても大丈夫です。ただし、塩ラーメン以外では全然ダメでしたので、お試しになるときは、ラーメンの選択を間違えないように気をつけてください。

イチゴジャムは、パン以外の使い道としては、アイスクリームやチーズにのせたり、クラッカーに塗ったりするのが一般的でしょう。こんなとき私は、ちょっと煮詰めたバルサミコ酢をイチゴジャムに混ぜて使います。こうするとさわやかな酸味がプラスされて、ジャムをそのまま使うよりも、さっぱりした味になります。トマトソースの醸し時にイチゴジャムを使うとまろやかな甘さのあるソースに仕上がります。

マーマレードは、ドレッシングの材料として合います。マーマレード大さじ2に対して、お酢大さじ1?1杯半、オリーブオイル大さじ2、塩小さじ5分の1 ?4分の1 が目安。サラダはもちろん、カルパッチョにかけてもおいしいですよ。

変わった使い方としては、餃子のクレに混ぜてみたことがあります。出来上がった甘酸っぱいタレは、肉にも魚にも相性が抜群。塩・胡赦して焼いた肉や魚にかけたり、タレを肉にからめて焼くのに使えました。また、比較的ポピュラーな使い方ですのでご存じの人もいると思いますが、赤ワインにマーマレードを加えたもので、井内などを煮込むのもオススメです。酸味と甘味が肉の旨味を引き出してくれます。

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