セロリを使い切る

セロリの葉を天ぷらの具に加えるとやみつきになるさわやか味に!

独特の強い香りと歯ごたえが特徴のセロリ。セリの仲間で、日本にはオランダから伝わったため「オランダミツバ」ともいわれます。古代ギリシャ・ローマ時代から、薬用や防腐剤として使われていました。

セロリといって最初に頭に浮かぶのは、茎の部分だと思います。シャキシャキして独特のさわやかな香りで、サラダや漬け物でよく食べられています。その一方で、葉の部分は食べられないと思われているせいか捨ててしまう人が多いようですが、成分的にいうと、むしろ「葉」の部分のほうこそ体においしい部分です。

といいますのも、葉には、アピインといわれるアピオイルをはじめ、40種類にも及ぶ香り成分が含まれています。これらは神経を穏やかにし、食欲を促す働きや頭痛を和らげる働きがあるといわれてます。

さらにアピインは精神を安定させ、不眠やイライラにも効果があります。

そのほかにも捨ててしまいがちなセロリの葉には、抗酸化作用の高いポリアセチレンを豊富に含んでいたり、細胞のガン化を防ぐβ -カロテン、免疫力を高めるビタミンC、疲労回復を促進するビタミンB1、粘膜組織を保護するビタミンB2などが含まれ、ヘタな栄養食品より効果がある食材です。

葉の部分には茎の部分の1.6倍のカロテンが含まれています。そう、捨てるにはあまりに惜しい食材なのです。それでは、セロリの葉はどのようにして食べればいいのでしょうか。

基本的には生でサラダに加えたり、野菜炒めに加えたりなど、野菜を使う料理に加えるとアクセントになって旨味が増すのでオススメです。乾燥させてドライハープのように任つたりもできますし、さらに塩を合わせるとセロリ風味のセロリ塩が完成します。そしてパン粉に混ぜると青草パン粉の出来上がり。

冷凍もできるので、作りおきしておくとちょっとしたお料理に使えて便利です。セロリの葉は香りも栄養分のひとつですから、それを生かしてオリーブオイルやワインビネガーなどに漬けて、セロリオイルやセロリビネガーを作っておいてもいいでしょう。

ほかにも、おひたしやナムルにしてもおいしいですし、漬け物、佃煮、ふりかけなど何にでも合います。天ぶらやかき揚げの具に加える方法。一風変わった天ぶらですが、さわやかな香りが口の中に広がって一度食べるとやみつきになります。

セロリの茎は2日酔い対策に即効あり

さて、忘年会シーズン、新年会シーズンなどお酒を飲む機会が多いときはセロリを多く摂るようにします。あまり知られていませんが、セロリの茎には肝機能を高める成分が多く含まれています。古代ギリシャでも、二日酔いで激しい頭痛に悩まされた人が、セロリで冠を作り、それを頭にのせて傷みを和らげたとか。そこで、二日酔いの朝のおすすめレシピをひとつ。

セロリの茎と葉を細かく対んで納豆に加え、オリーブオイルをひとたらし。これでご飯を食べるとお口の中がさつぱりしますし、酔いが覚めてシャキッとする気がしますよ。

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