缶詰を使い切る

カニやサバ味噌の缶詰の汁はパスタソースに。フルーツ缶の汁はみりん代わりに

缶詰は、それだけで完結したお料理。全部食べ切って当然、と思う方がほとんどでしょう。でも、多くの場合、缶詰の「汁」は捨ててしまってはいませんか?

たとえば魚介類の缶詰の汁は、少々塩分が強いものの、いろいろな料理の下味として活用できます。カニやサパ味噌、サンマ、イワシの缶詰の汁をパスタのソースに使えます。魚介のコクがたっぷり出て、高級レストラン並みの味が楽しめます。

缶詰といえば、フルーツ缶を忘れてはいけません。フルーツ缶の実は全部食べると思いますが、残念ながら汁、つまりシロップは捨てられてしまうことが多いようです。

これは、もったいないの一言に尽きます。なぜならフルーツの味がしみ出たシロップは家ではなかなか作ることができない貴重な食材。いろいろな場面で活躍できるのです。

フルーツ缶が残ってしまったら、シロップは別に冷凍保存しておきます。解凍すればジュースとしても飲めますし(ちょっと甘いので薄めます)、紅茶に入れればフルーツティーになります。

ヨーグルトに加えて、ドリンクヨーグルトとして飲んでも美味。お酒好きの方なら好みのお酒( リキュール類など) にシロップと炭酸を加えて飲めばオリジナルカクテルの出来上がりです。

そのほかにも、フルーツ缶のシロップは、みりん代わりに使ったり、カレーが辛くなったときに加えて煮込んだり、煮物を作るときに使ったり、甘味調味料しても大活躍。

赤ワインとシロップを鍋に同量入れて、洋梨やリンゴなどを弱火で半量になるまで煮詰めるとコンポート(フルーツのワイン・シロップ煮) が作れます。

最後にもしサバやサンマ、イワシなどの缶詰の身が残ってしまった場合は、細かくつぶして、汁ごと混ぜ合わせてください。これをパンの上にのせ、その上にマヨネーズや、ピザ用のチーズを振りかけて焼いてみましょう。意外なおいしさにびっくりするはずです。

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