アンチョビを使い切る

洋食だけではない、和食、中華でも効果的な隠し味として使える

パスタやピザを作るときに缶入りのアンチョビを買うことがあります。でも、l缶に入っている量が多めなので、1 回で使い切ることは少し難しいかもしれません。

しかも、缶を1 回開けてしまうと、中のオイルが空気に触れて酸化してしまうので、結構早く傷んでしまいます。長持ちさせるには、開けたら缶のまま保存するのではなく、小さなガラス瓶に1回分ずつオイルごと小分けしておきましょう。

そうすれば、冷蔵庫で2?3ヶ月は持ちます。そうはいっても、パスタやピザをしょつちゅう作るわけにもいきません。パスタやピザだけではない、別の使い道をお教えします。

イタリアンだけではなく、和食や中華にもアンチョビはよく合うんですよ。たとえば、冷や奴に細かく刻んだアンチョピをのせて、オリーブオイルを振りかけるだけで、お酒のおつまみになります。

また、ご飯とも相性がよく、細かく刻んでご飯にのせて、オリーブオイルをかけるだけで、おいしく食べられます。チャーハンの具にしてもいいでしょう。

それから、卵やトマトと組み合わせるのもオススメです。オムライスに使えばコクが出て、ワンランクアップした味に仕上がります。作るとき、あらかじめ卵に混ぜておいてもいいですし、仕上げのケチャップに混ぜても美味です。ケチャップ以外にも、マヨネーズに入れたり、パクチー に混ぜたりしてもよく合います。

野菜スティックにつけたり、パンに塗ったりするのもいいでしょう。さらに、ドレッシングの材料としても使えます。細かく刻んだアンチョビにオリーブオイルとワインビネガーを混ぜ合わせるだけ。

サラダはもちろん、カルパッチョにかけると、とても本格的な味になります。意外なところでは、肉ジャガの降し時としても活躍します。ジャガイモとアンチヨピは相性がとてもいいので、刻んだアンチョビを少量入れてみてください。ところで、アンチョビの匂いが苦手な入っていらっしやいますよね。匂いを消すには、一度火を通しましょう。臭みが抜けて、食べやすくなります。

ここで、とても手軽にできるメニューをひとつご紹介します。フライパンにオリーブオイルと潰したニンニクを入れて弱火で香りを出し、そこにアンチョビを加えます。あとは、お肉、お魚、野菜、パスタなど、お好きなものを加えてください。アンチョビがコクを増してくれて、どれもおいしい一品が出来上がります。とても簡単ですよね。

アンチョビはカタクティワシの内臓を取り除いて塩漬けにして、熟成・発酵させたもので、旨味成分が凝縮されています。カタクチイワシには、血液をサラサラにするというEPAが含まれているので、動脈硬化の予防に役立ちます。脳細胞を発達・活性化させ、記憶力を向上させるといわれているDH A (ドコサヘキサエン酸) も含まれています。

また、高血圧の予防や肝臓病の予防、疲労回復に効果のあるタウリンも含まれているのです。体によい成分と旨味がたっぷり入ったアンチョビは、ほんの少しお料理に加えるだけで、コクが増します。ぜひ使いこなしてみてください

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