あまりそうならヨーグルトを使ってぬか漬け作り
冷蔵庫の奥に置いてしまいがちなヨーグルト。気がつくと、すでに賞味期限が過ぎていたという覚えのある人も多いかもしれません。 ヨーグルトは製造日から1 ?2 週間はおいしく食べられますが、一度開封してしまったら短命です。なぜならヨーグルトの乳酸菌は冷蔵庫の中でも生きていて発酵が進んでいます。
そのため、開封してしまったら2日が目安となります。とはいえ、プレーンタイプなど大きな容器に入ったヨーグルトは、2日ではなかなか使い切ることができませんよね。かといって捨てるのももったいないし。
そんなときは、ヨーグルトを使って「ぬか漬け」を作ってみてはいかがでしょうか。密閉容器にヨーグルトと味噌を1対1 で入れて混ぜ合わせます。次に好みの野菜を食べやすい大きさに切って、軽く塩を振ります。その野菜をヨーグルトと味噌で作った「ぬか床」に入れ、冷蔵庫の中でひと晩置いておきます。
これだけで程よい酸味のぬか漬けが完成です。では、なぜヨーグルトと味噌でぬか漬けが作れるのでしょうか? 理由は、同じ発酵食品であるヨーグルトの乳酸菌と味噌の酵母が合わさって、いろいろな乳酸菌や酵母を含んでいるぬか床と同じような状態になるため。
なお、このぬか床は、3回程度は使えます。一方、ヨーグルトは料理の仕込みにも活躍します。特に肉や魚は、ヨーグルトをかけて20?30分浸けておくと、ヨーグルトに含まれるタンパク‡ が匂いを吸暮してくれ、臭みをキレイに取り除いてくれます。
さらに、有機酸の効果によって食材そのものをやわらかくする効果もあります。ヨーグルトが余ってるなあ、と思ったときによく作るのは、ヨーグルトを使ったクリームチーズ風ディップ。
ボウルにのせたザルにキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを入れます。これを一晩冷蔵庫の中に置いて脱水すると、ボウルの中には乳清が残り、ザルの上に固まったヨーグルトが出来上がります。特にお客さんが来たときには大活躍。
ディップに細かく刻んだハーブと好みの量の塩を加えて混ぜ合わせ、パンやクラッカーに塗って前菜として出したり、お肉やお魚の上にのせて、オーブンで焼いてメイン料理として出したり、ハチミツやメープルシロップをかけてチーズケーキ風のデザートにしたり、さまざまな食べ方ができます。
また、鰹節やゴマや万能ネギの小口切りを混ぜ合わせた醤油を振りかけて酒の肴にしても美味。ワインにぴったりです。ただ、このディップ、あまり日持ちはしないので、作ったらすぐに食べるようにしてください。
市販のヨーグルトから自家製ヨーグルトもつくれる
余ったヨーグルトを使って、自家製ヨーグルトを作る方法もあります。牛乳を一度沸騰させて40度 程度に冷まします。そこに残っているヨーグルトを少量加えて、布でくるんで保温しながら一晩置いておけば完成です。
一度買ったヨーグルトを再生できるので非常にお得なワザです。注意点としては、雑菌が入ることがあるので、使う入れ物やスプーンはきれいなものを使いましょう。また、2?3 回を目安に食べ切ることをオススメします。ちなみに、市販のヨーグルトで殺菌してあるものは、ヨーグルトができにくいことがあります。
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