Acer Swift Go 14 AI レビュー AMD Ryzen AI 搭載の2モデルを徹底比較したい。Acer の、AI 機能を搭載したCopilot+PC 14 型ノートPC Swift Go 14 AI シリーズ ?上位スペックモデル Swift Go 14 AI SFG14-64-N73Y/F [AMD Ryzen AI 7] と 下位スペックモデル Swift Go 14 AI SFG14-64-N56Y/F [AMD Ryzen AI 5] を比較。2025年6月に発売。
Acer Swift Go 14 AI レビュー|AMD Ryzen AI 搭載の2モデルを徹底比較
2025年6月に登場した14型ノートPC「Acer Swift Go 14 AI」は、AI時代に対応したCopilot+PC仕様のスタンダードモデルである。日本国内では以下の2モデルがラインナップされている。
- AMD Ryzen AI 7 搭載:Swift Go 14 AI SFG14-64-N73Y/F
- AMD Ryzen AI 5 搭載:Swift Go 14 AI SFG14-64-N56Y/F
この記事では、両モデルのスペックや仕様、性能の違いを比較しながら詳しく解説していきたい Swift Go 14 AIは、AMDのRyzen AIプロセッサーを搭載し、AI処理性能に優れた薄型軽量ノートPCである。高い携帯性と十分なパフォーマンスを両立し、日常用途やビジネスに適している。
- AMD Ryzen AI 7:Swift Go 14 AI SFG14-64-N73Y/F
- AMD Ryzen AI 5:Swift Go 14 AI SFG14-64-N56Y/F
主なスペックと仕様
項目 | Swift Go 14 AI SFG14-64-N73Y/F | Swift Go 14 AI SFG14-64-N56Y/F |
CPU | AMD Ryzen AI 7 350プロセッサー | AMD Ryzen AI 5 340プロセッサー |
GPU | AMD Radeon 860M | AMD Radeon 840M |
ディスプレイ | 14.0 (2880×1800ドット)WQXGA+ | 14.0 (2880×1800ドット)WQXGA+ |
RAM | 32GB | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB(NVMe) | SSD 512GB(NVMe) |
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
無線通信 | Wi-Fi 7(be/ax/ac/n/a/g/b)対応 Bluetooth 5.4 | Wi-Fi 7(be/ax/ac/n/a/g/b)対応 Bluetooth 5.4 |
ポート | USB4×2(Type-C、40Gbps、PD/映像出力) - USB 3.2 Gen1 Type-A×2(1ポートは電源オフ充電対応) - HDMI出力×1 | USB4×2(Type-C、40Gbps、PD/映像出力) - USB 3.2 Gen1 Type-A×2(1ポートは電源オフ充電対応) - HDMI出力×1 |
Webカメラ | QHD IRカメラ(約360万画素) スライドカバー・顔認証・Acer TNR/PurifiedView対応 | QHD IRカメラ(約360万画素) スライドカバー・顔認証・Acer TNR/PurifiedView対応 |
バッテリー | 16時間 | 16時間 |
サイズ | 約312.9 (W) x 222.8. (D) x9.6 - 16.4 (H) mm | 約312.9 (W) x 222.8. (D) x9.6 - 16.4 (H) mm |
重量 | 約1.28kg | 約1.28kg |
オフィス | Microsoft Office Home & Business 2024 (デジタルアタッチ) | Microsoft Office Home & Business 2024 (デジタルアタッチ) |
付属品 | 100W USB Type-C ACアダプター(約1m)、セットアップガイド、保証書、修理依頼書、国際旅行者保証書、Acer出張サポート案内 | 100W USB Type-C ACアダプター(約1m)、セットアップガイド、保証書、修理依頼書、国際旅行者保証書、Acer出張サポート案内 |
その他 | 指紋認証、バックライトキーボード | 指紋認証、バックライトキーボード |
両モデルはCPU・GPU・メモリ構成に違いがあるものの、基本仕様は共通している。相違点はハイライトで示した。
ディスプレイ
両モデルに、色再現性に優れた2.8K OLEDパネルを搭載。深みのある黒、高コントラストが特徴で、動画視聴や画像編集に適している。90Hzリフレッシュレートに対応し、スクロールや動画も滑らかに表示される。
ポートと接続性
USB4×2、USB-A、HDMI、microSDスロットを備えており、外部機器との接続性は高い。Wi-Fi 7に対応し、通信速度や安定性も優れている。
携帯性
重量約1.28kgの軽量ボディにより、高いモバイル性を確保。スリムな筐体でカバンにも収まりやすく、外出先での使用に適している。
その他の機能
QHDのIR対応Webカメラは顔認証やオンライン会議に活躍する。指紋認証センサーやバックライト付きキーボードも搭載しており、利便性は高い。
性能差のポイント
最大の違いは、CPU・GPU性能とメモリ容量にある。
- Ryzen AI 7 モデル(N73Y/F): 処理能力が高く、動画編集や複数アプリの同時使用といった高負荷作業に向く。
- Ryzen AI 5 モデル(N56Y/F): 一般的な用途には十分な性能を備えており、コストパフォーマンスに優れる。
メリットとデメリット
共通のメリット
- 高解像度かつ発色の良い2.8K OLEDディスプレイ
- 次世代AIプロセッサー搭載による将来性
- 拡張性に優れた豊富なインターフェース
- 高い携帯性と洗練されたデザイン
- QHD IRカメラとAIノイズキャンセル対応
共通のデメリット
- RAMはオンボード仕様で増設不可
- 統合GPUのため、3Dゲームや重い動画編集には不向き
- OLED特有の消費電力の高さ
- グレアパネルによる映り込みが気になる可能性がある
モデル別メリット・デメリット
SFG14-64-N73Y/F(Ryzen AI 7 搭載)
- メリット:
- 高性能CPU・GPUにより快適なパフォーマンス
- 大容量メモリとストレージで将来的にも安心
- デメリット:
- 価格が高め
- 軽作業が中心のユーザーにはオーバースペック
SFG14-64-N56Y/F(Ryzen AI 5 搭載)
- メリット:
- 価格が抑えられており、コスパが高い
- 日常用途やオフィス作業には十分な性能
- デメリット:
- 将来的な高負荷作業にはやや力不足の可能性
- SSD容量が512GBとやや少なめ
総評とおすすめモデル
Swift Go 14 AIは、精細で美しいOLEDディスプレイとAIプロセッサーを備えた高性能ノートPCであり、次世代スタンダード機といえる。
- SFG14-64-N73Y/F(Ryzen AI 7 搭載): 処理性能を重視し、クリエイティブ用途やマルチタスクを求めるユーザーに最適。
- SFG14-64-N56Y/F(Ryzen AI 5 搭載): コストを抑えつつ快適な使用感を得たいユーザーに適している。
どちらも完成度が高く、利用目的と予算に応じて選ぶ価値のある一台である。