聴診器から聞こえる腸の訴え

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診察での疑問は本当につきません。たとえば、神妙な面持ちで聴診器の先を当てるお医者さん。これが心臓や肺なら話はわかります。しかし、当てているのはへソのまわり。おなかがゴロゴロ下っているわけでもないのに、いったいなんの音がするのでしょうか?

診察のしかたにはいくつかの手順があります。たとえば腸の場合は、主に触診といって、おなかを押して、しこりやガスの有無を確かめます。では、聴診器で何を聞いているのでしょうか。これが聞こえる、聞こえる。順調な活動をしているときは、聴診器をあてるとグォンたくグォンと、まるで洗濯機が回っているように調子のよい音がするのです。

ガスがたまっているときはグーとかゴロゴロという音です。このような聴診の場合、特にお医者さんが問題にするのは、カランコロンという金属音のような音です。これは、腸の一部が閉塞し、よく運動できないときに聞こえる音です。

腸閉塞についてはこちらです。

腸液が分泌して、消化活動をしようとしても、一部が詰まっているために液だけ空回りしてカラカラ音がするのです。ただちに検査が必要とされ、X線撮影や超音波診断を受けることになるでしょう。

心臓の鼓動を聞いて、生きていることを確かめるというのはわかりますが、ほかの臓器もひそかに音を立てながら働いているのです。

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