サードウェーブの2019年8月発売の15.6型ノートパソコン『GALLERIA 碁MASTER』に関するプレスリリース。
株式会社サードウェーブ(代表取締役社長 : 尾崎健介、本社 : 東京都千代田区 以下サードウェーブ)は、2019年8月23日(金)、日本棋院公認のプロ棋士、上位愛好者向け 囲碁AI搭載・検討用パソコン『GALLERIA 碁MASTER』を受注開始いたします。注文は専用窓口よりお電話にて受け付けます。
サードウェーブはこれまで「全国高校eスポーツ選手権」を通じ、eスポーツの普及・発展に取り組んできました。マインドスポーツの一種である"囲碁"の普及にも貢献し て参ります。『GALLERIA 碁MASTER』の普及を通じ、日本国内の囲碁プロ棋士をはじめ、上位アマチュア囲碁愛好家の方々など幅広く勝率向上を支援いたします。製品詳細は以 下の通りです。
【GALLERIA 碁MASTER製品詳細】
◆1.設定の手間が不要で購入直後から使用可能、パソコン起動後すぐに囲碁AIが使用可能
Windowsの設定代行サービスが製品に含まれているため、お客様によるパソコン初期設定が不要。また、囲碁AI検討ソフトをプリインストール、動作にインターネット接続も不 要で起動可能です。
2.多くのプロ棋士が活用する囲碁AI「Leela Zero」の検討ソフト『Lizzie』(日本語版)搭載
国内外多くの囲碁棋士に検討ツールとして支持されている囲碁AI「Leela Zero」の検討ソフト『Lizzie』をサードウェーブで独自に日本語化したバージョンをプリインストー ル。
3. AI囲碁の思考を高速処理し安定稼働を実現するための高性能ハードウェア
AIの思考を司る中枢に第9世代CPU Intel Corei7-9750H、NVIDIA GeForce RTX2070 MAX-Q、DDR4メモリ16GBを搭載。ゲーミングPC「GALLERIA」で培ったノウハウを結集し、AIの 思考を処理する高負荷環境下でも、安定した稼働を実現。
■AI囲碁検討ソフト「Lizzie」画面
次に打つべき推奨手をAIが思考判断し、予測勝率(%)と共に色別に表示します。シミュレーションの多い順に青、緑、橙、桃、黄色でそれぞれ表示。AIの演算処理時間が経 過するにつれ、画面上に表示される推奨手も増加していきます。
■GALLERIA 碁MASTER
【囲碁AI台頭の背景、GALLERIA 碁MASTER 開発経緯】
2015年、Google Deep Mindによって開発された囲碁AIプログラム「Alpha Go」(アルファ碁)がプロ棋士と対局・勝利した事で"AIは人間を超えた"と、科学誌「Nature」で も取り上げられ話題になりました。国内外の囲碁界では、相次いで開発され始めた様々なAIと対局し研究することで、人間が発想しえない新しい"手"を探求、AIがもたらす "手"の強みや弱みを検討するなど、対策や戦術を模索するようになりました。
囲碁界でAIを用いた検討に関心が高まる中、棋士は自宅のパソコンでAIを稼働して検討するために、課金クラウドコンピューティングサービスへ接続してGPU機能を利用するな ど、運用方法を模索してきました。しかし、この方法ではランニングコストがかかることや、接続や設定方法が煩雑で知識やスキルが必要であるなど、容易でありませんでし た。
サードウェーブはそうした状況に対応すべく、ゲーミングPC「GALLERIA」で培ったノウハウを活用し、AIプログラムの高速処理と稼働の安定性を実現。また、パソコン起動後 手軽に囲碁AIアプリケーションを操作可能であることをコンセプトに、本製品を開発しました。開発にあたり、AIを用いた検討手法に精通している公益財団法人日本棋院(東 京都千代田区、理事長:小林覚 以後、日本棋院)所属棋士に操作性や機能などを監修頂き、プロユースに対応し得る製品として完成させました。
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