ビールを使い切る

飲み残しのビールは油汚れをとる洗剤として活用

つい残してしまいがちなビール。ところが、ピールコップ1杯の放み残しを下水道に淀すと、浄化するのにバスタブ8杯分の水が必要だそうです。私はもともと貧乏性なのか、いつも飲み切ってしまうのですが、この話を聞いてからは無理をしてでも環境のためにビールを飲み残さないようにしています。

とはいえ、お客さんが来たときなどやむをえず残してしまう場合もあるでしょう。ビールは決して安いものではありません。無駄なく使い切る方法は貴重です。

まず、瓶ピールを飲み残してしまったら、少し滞れているコップをビール瓶の口の所に逆さまにしてかぶせ、冷載庫に入れておきます。そうすると密封されるのか、半日くらいは気が抜けずおいしくいただけます。ビールは煮込みなどの料理にも使えますが、ここではあえてほかの有効活用法取り上げていきます。

まずは、洗剤です。ビールに含まれているアルコールとビタミンE は油を分解する働きがあるといわれています。そこで、飲み残しのピールでレンジまわりや換気貫などの油汚れを掃除してみましょう。意外や意外、抽汚れをさっぱり取り除いてくれます。

また、ビールにはカビ取りや消臭、除菌の効果もあるといわれています。おまけに手荒れの心配もなく、敏感肌の方でも安心です。同じょうに、飲み持しを布に含ませて冷載庫の中を拭くと、消臭、除有効果を発揮。冷蔵庫内をいつも清潔に保つことができます。

なお、璧についてしまったカピも同様にきれいにすることができます。洗剤としても魅力的なビールですが、もうひとつ園芸用晶としても使えます。

まずはナメクジ駆除ナメクジはビールが大のお好みのようで、活動する夜の時間帯に植木の近くにビールを入れた容器を置いておきます。すると、あれよあれよと集まってくるのでこれを捕獲! ナメクジから大事な植物を守ることが可能というわけです。

またビールにはリンやカルシウムが含まれているのでとてもいい肥料になります。そのままではなく、3 倍くらいに薄めて植物にかけるようにするといいでレよう。

もうひとつ、ピールの飲み残しは観葉植物の手入れにも利用できます。飲み残しのビールを含ませた布で観葉植物の派を拭くとタンパク質成分により、派の表面の汚れをきれいに落とし、つややかに。いつもより観葉植物が生き生きとします。

ピールには肉をやわらかくする特性がある

ビールは肉などの煮込みに使われることがあります。よく勘違いされる方がいますが、これは実は味付け目的ではありません。では、なぜビールで煮込むのかというと、お肉をやわらかくするため。ビールに含まれる炭酸、有機酸がお肉の中のタンパク質をほぐし、やわらかくしてくれるのです。

試しに残したビールにお肉を漬け込んでおいてみてください。驚くほどジューシーにやわらかくなります。同じ理由から、タコもピールを加えるとやわらかく仕上がります。そのほか、フリッターの衣に使うとビールの二酸化炭素の泡が重曹と同じ働きをするため、生地のきめが細かくカリッと仕上がりますし、魚介を洗うときに軽くピールを振るとアルコール成分が生臭みを取ってくれます。エコの観点からもぜひ飲み残したビールは使い切りましょう!

関連ページ