バジルを使い切る

バジルの茎は捨てるものではなく植えるもの

ハーブの王様といわれるバジル。ふつうは葉の部分のみを使い、茎の部分はゴミ箱に捨ててしまうという人がほとんどだと思いますでも、昨年からバジルの茎に対する考え方がガラリと変化しました。バジルの茎は、捨てるものではなく、実は「植える」もの。栽培して増やせるものと知りました。

栽培といってもそう難しいことではありません。バジルの葉の部分を使い終わったら、茎の部分をコップに水を入れて挿しておきます。すると1 週間?10日経つと根が生えてくるので、それをベランダのプランターの土に植えるだけ。

あとは適度に水をやれば大丈夫です。注意点としては、驚くほどよく育つので、植える間隔は10cmくらい離したほうがよいというだけでしょうか。5 枝もあればひと夏分は十分。

バジルソースを3 回くらい作り、常にお料理に使うちょっとしたバジルは自家栽培の摘みたてのものを使用しました。あまりに豊作だったため、瓶詰にして冷蔵保存したり、残ったものは冷凍にしておきました。

バジルといえばスーパーで買うと量のわりにはいいお値段がするもの。でも、捨てるはずの茎を植えて増やせばタダで済むというわけです。初めて栽培した私ですら、お値段にして5000?6000円分ぐらいのバジルができました。

また、自家栽培すると、花穂がたくさんできますが、穂ができたらその部分を切り離し、穂にある種を取り出します。私の場合、5 本の使い終わった枝から、小さなジャム瓶ひとつ分くらいの種が取れましたが、

この種を食べることもできます。タイなどでは、水に一晩浸けて水気を切り、タピオカなどを入れたココナッツミルクなどと一緒に食べています。バジルの種のまわりがゼリー状になり、プチプチとした食感でこれが意外にいけます。清涼感たっぷりの夏のデザートとして、お客さんに出して好評でした。

使い切れなかつたバジルはドライにして保存すれば無駄にならない

生のバジルはフレッシュな香りが魅力ですが、残ってしまった場合はドライ八一プにすれば長期保存が可能です。ドライバジルも瓶入りを買うと高いですが、残ったバジルで作っておけばいつでも使えます。製法はバジルを細かく刻み、キッチンペーパーの上で乾燥させるだけでOK。天日で乾燥させてもいいですし、レンジで乾燥するまで温めてもできます。

出来上がったバジルのドライハーブは、お料理に使えるのはもちろんのことですが、ハーブティーとしても楽しむことができます。特にバジルティーは自律神経やホルモンの乱れから起こるイライラを吹き飛ばして、明るい気分にさせてくれるためストレス解消や気分転換、不眠症の改善に効果があるといわれています。

なんとなく眠りが浅いな、と思ったときなど飲むことにしています。ただし、妊娠中は多量の使用は避けるようにしましょう。

それ以外にもバジルは、塩漬け保存(バジル塩) や酢につけてバジル酢を作ったりなど、さまざまなテイストで長期保存できます。最後に繰り返しますが、バジルは買わずに増やすもの。しかも、さまざまな方法で保存できますので、気軽にその香りと味を楽しんでください。

バジルの作用 以下引用

パスタに入れるハーブとしておなじみのハーブ。くっきりとしたスパイシーなハーブ系の香りは、集中力を高めたいときにおすすめです。頭痛、偏頭痛、肩こりや筋肉痛もやわらげます。作用が強いので敏感肌や妊娠中の使用は避けましょう。主な作用は、抗うつ作用、神経強壮作用、健胃作用、殺菌消毒作用、消化促進作用、刺激作用、頭脳明晰作用、通経作用です。

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