お茶を使い切る

出がらしのお茶の葉は天ぶらにお茶の香りが上品に広がる逸品!

お茶を飲んだ後、毎日出る「出がらし」 をもったいないなと思ったことはありませんか。その結果は、もう出がらし=捨てるものではない、とアイデアが見つかりました。

まず、出がらしのお茶でうがいをすると、カテキンの強力な殺菌効果により、インフルエンザが予防できるといわれています。お茶は飲むものとばかり思ってましたが、「うがい薬」にもなるのです。出がらしで体を守れるなら安いもの。また、お茶はインフルエンザのウイルスだけではなく、O-157の出すベロ毒素を解毒する働きもあります。

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コレラO157、インフルエンザにも効くカテキンの強力な作用

もちろん出がらしは食用としてもいろいろ再利用可能です。もともとお茶(煎茶) はβ ?カロテンやビタミンC を豊富に含み、ガン予防や免疫力強化に有効な働きをします。ミネラルや食物繊維も多く、便とともに老廃物を排出するため美容にも効果があります。こうした成分を体内に摂り入れるには、飲むだけではなく、お茶そのものを食べたほうが数倍も有効なのです。

たとえば、お茶の天ぶらがあります。これは出がらしを天日で干して乾燥させたものに衣を加えて揚げたもの。特に揚げたてはお茶の香りが上品に広がり、逸品のひとつ。かき持げの具に加えてもおいしく食べられます。

ほかにも出がらしのお茶を細かく対んでご飯と一緒に放けば茶飯ができますし、出がらしを油入りのフライパンで妙り、水分がなくなったら、砂糖、醤油などを加えて味を調えれば、ふりかけや佃煮も作れます。さらに、出がらしのお茶を天日乾燥して刻んだものをパウンドケーキ、シフォンケーキなどのお菓子を焼くときに加えると、お茶見時のお菓子が完成。抹茶を使わなくても出がらしで十分です。

しけってしまったり、古くなった煎茶は、フライパンで乾炒りすれば自家製のはうじ茶が作れます。妙りたてはとても香ばしく、なかなかのお味です。同じ出がらしでも、ローズヒップ(ハーブティー) の出がらしはジャムになります。

なお、ローズヒップに含まれるリコピンはトマトの8倍、カルシウムは牛乳の9倍、ビタミンA はホウレンソウの2倍、鉄はホウレンソウの2倍、ビタミンC はレモンの10倍と栄養たっぷり。飲むだけではなく、食べることでさらに体に栄養を取り込めるというわけです。

キッチンの掃除にも

出がらしをレンジの臭み取りとして使う方法もあります。レンジの耐熱皿の上にキッチンペーパーを敷き、その上に出がらしのお茶をのせて、レンジで10?15分加熱します。すると、レンジの中の臭みが取れ、殺菌効果により衛生を保つことができます。

さらに、これは出がらしではないのですが、手やまな板に付いたお魚の匂い成分トリメチルアミンなども、お茶で洗うとカテキンにより匂いが吸着され減少します。

そのほか、出がらしをガーゼで作った袋などに入れて、お風呂場やシンクや洗面所などをこすって洗うと、殺菌効果があるためカビの繁殖も防げます。

最後にお茶の保存法ですが、湿気を含むと変質しやすくなるので、なるべく空気を抜いて密封すること。熟や光も変質の原因となり、味が落ちるので、直射日光を避けすずしい冷暗所で保存するようにしましょう。

最近は、粉状態にしたお茶もあります。桑の葉を使った桑粉茶で便秘などにも!

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